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宮村幸一 × 来間弘樹

エディタV2

インタビュー対談 “Stride with challengers”#2
(株式会社トラストアドバイザーズ 代表取締役社長 宮村幸一×来間弘樹)

ストライダーズグループでは「Stride With Challengers “挑戦者達と共に闊歩する”」というコーポレートスローガンをかかげ、投資・不動産事業を軸に事業を展開するとともに、2018年からは陸上棒高跳びでオリンピック出場を目指す来間弘樹選手を社員として採用するなど、アスリート支援にも取り組んでいます。 来間選手は、2020年10月に行われた第104回日本陸上競技選手権大会・男子棒高跳び決勝において、自己ベストを更新して優勝するなど東京オリンピック出場を狙える位置につけています。 この度、ストライダーズグループの中核企業である株式会社トラストアドバイザーズが新たに来間選手のスポンサーとなったことから、代表取締役社長の宮村幸一と来間選手の二人にオンラインでインタビューを実施しました(2021年1月中旬に実施)。


―まず、最初に来間さんにお伺いしたいのですが、日本選手権で優勝して、少し時間が経ちました。改めてこの優勝を今どのように振り返っていますか?

来間:社会人1年目から2年目までスランプや怪我がありましたが、それらの経験があったことで、コロナ禍でもうまく対応することができて、日本選手権でも優勝できたと感じています。1年目の2018年の日本選手権で肉離れになったのですが、競技再開まで3カ月弱かかるなど初めての大きな怪我でした。その怪我の前から少しスランプに陥っていて、やらなきゃと無理に体を動かした結果だったと思っています。2年目は一応動けるものの、毎回ベストが出ない、苦しい時期が続きました。諦めずにコツコツと練習や分析を繰り返した結果、2020年になって、ようやく思い通りに飛べるようになりました。


ー第104回日本陸上競技選手権大会の優勝メダルー

―2020年12月からストライダーズグループの中核企業である株式会社トラストアドバイザーズ(以下、TA)が新たに来間さんのスポンサーになりました。宮村社長は、来間さんの取り組みをずっと近くでご覧になっていたのですか?

宮村:ストライダーズが来間さんを社員として採用した2018年から、もちろん存在は知っていましたが、距離が近づいたのは最近です。1~2年目についての苦労話はストライダーズの教育指導担当から聞いていましたが、当時はなかなかその過程が見えてきませんでした。棒高跳びは個人競技で本人しかわからない部分もあり、また、やったことがある人もほぼいないので、大変さが伝わりづらいという面があると思います。また、グループ会社なので顔を合わせる機会も少ないため、どうしても距離を感じることがありました。そういう意味で、今回TAがスポンサーとなったことで、ストライダーズグループ全体で来間さんの挑戦を応援したいという狙いもあります。
また、TAは「堅実と挑戦」という理念のもと、事業を展開しています。主力である不動産賃貸管理事業がストックビジネスということもあり、着実に毎日を積み上げていく堅実さが重要である一方、今までのやり方にとらわれずに常に新しいことへ取り組んでいく挑戦も大切で、来間さんの挑戦はそうした我々の進む方向に合致しています。


ー新たにTAのロゴが入った来間選手のユニフォームー

―コロナ禍で来間さんの競技生活にも相当大きな影響が出ているかと思います。大きな目標である東京オリンピックの開催に関しては、世間では厳しい意見も多くなってきています。練習環境などでも日々苦労されているかと思いますが、来間さんはどのようにモチベーションを維持されているでしょうか。

来間:去年の1回目の緊急事態宣言の際は、練習がなかなかできず、近くの坂道を走ったり、家の中で体重移動のトレーニングをしたりするなどで、モチベーション維持がなかなか難しかったです。今回、2回目の緊急事態宣言では基本的に練習場は使えますし、早川社長の知り合いの方のご支援で、ジムを使ってウエイトトレーニングもできます。また、オリンピック強化指定選手にもなれたので、ナショナルトレーニングセンターも使えるようになり、現段階では通常どおりに近い形で練習ができています。今回のコロナがきっかけで、当たり前が当たり前ではないということに気づけたので、そういう意味ではプラスにとらえています。
 東京オリンピックについては、「あろうがなかろうが、自分がやることは変わらない」「やることに集中する」と、この3年の経験で割り切れるようになりました。もちろんオリンピックはあってほしいし、出場したいですが、なくなったとしても自分でコントロールできる部分ではないのであまり気にしないようにしています。以前はネガティブでしたが、今はポジティブにとらえられるようになりました。


ー練習の様子ー

―TAにとって2回目の緊急事態宣言は繁忙期にも重なり、影響が大きく出ていると思いますが、足元はどのような状況でしょうか。

宮村:今期の前半はそれほど大きな影響はありませんでしたが、昨年11月くらいからは大きく影響が出ています。不動産賃貸管理についてはストックビジネスなので、急に赤字になるわけではないですが、引っ越して新しい環境に移るという雰囲気にはならないので、ビジネスが回っていきません。また、部屋探しというのは、不動産仲介会社が車で回って、部屋をお見せするのが基本ですが、そこが世間でいう「密」になってしまうので、避ける方が多くなってしまっています。
 直近でいうと、4月から大学に入学される方については、4月以降もリモート授業が主流になるのかどうか、通学での授業があるかないかわからず動きが取りづらいようです。新社会人に関しても、採用している法人側で部屋を確保する余力があるかどうかがまだ見えてきません。新卒の借り上げに関しては例年でいえばもう動いている時期ですが、そこがわからず、今年はどうなるのかという不安はあります。 一方で、コロナが不動産業界のデジタルトランスフォーメーション(DX)を加速させているのは事実であり、我々も従来のようなIT化の範疇を超えた抜本的なデジタル化を進めないといけないと認識しています。


ーテレワークにより、出社する社員が減ったTAの本社ー

―宮村社長は過去10年でTAを大きく成長させました。今回のコロナ以外でも大変な時期は多かったかと思いますが、先を見越して準備をし、危機を乗り越えて結果を出してきています。その秘訣については?

宮村:頭にあるのはシンプルなことで、自分は働くことが好きだからやっているということ。来間さんも棒高跳びが好きだからやっていると思うのですが、基本はそれだけで、好きなことをやって結果を出すのは当然だと思っています。
 代表取締役社長に就任したのは2010年6月ですが、当時の代表に直訴をして、代表権をくださいと腹をくくりました。やはり責任を取るのは代表権を持つ人なので、自分が責任を取る形でやるべきだと思いました。その後、業績があがってきたことについては、自分ひとりの力ではなく、2008年のリーマンショックのときからやってきて、残ってくれているメンバーが一緒になって、厳しいときを乗り越えて、ついてきてくれたからです。特に、20代前半に同業の仲間であった常務の中山には、TA入社以来、一緒にアイデアを出したり、営業活動を共に行うなど様々な局面で支えてもらいました。周りの仲間たちのおかげで、今の状況があると思っています。
いま振り返って大変だったのは、7~8年前に業務があまりにも立て込んでおり、離職者が多くでてしまったとき。繁忙期の鍵の交換が終わらなくて、深夜に会社の車に乗って、鍵交換にいってそのまま家に帰るというような生活を送っていました。当時は少ない人数で気合でやるという感じでしたが、どこかで直さないといけないということに気づき、常務の中山とも相談し、やり方を変えていきました。


ー社内での懇親会の様子ー

―来間さんは、普段ストライダーズではどのような業務をされているのですか?またビジネス面で今後の目標があれば教えてください。

来間:去年からは早川社長の元で、MTGに同席したり、プレゼンなどアウトプットの練習をしたり、端的にまとめる能力を磨いています。今後の目標の一つは英語。宮村社長からも言われていますが、英語はオリンピックや世界戦に出るのにも必要だし、ビジネスにもいきる。早川社長の下で働くようになって意識していることは、ビジネスと競技などをすべてつなげようということ。英語は両方にいきるし、ビジネスの視点はアスリートにも必要、その逆もそうだと考えています。


ー業務中の様子ー

―宮村社長も来間さんにはビジネスマンとしても成長してほしいと伝えているとお聞きしました。

宮村:今後、競技をどれくらい続けるかわかりませんが、スポーツ選手としての人生よりもサラリーマンとしての人生のほうが長くなると思います。若いうちに人と人をつなげることや、英語の勉強をすべきなので、「宿題」という形で伝えています。そうしたことをしっかりしておけば、仮に何かの縁で他の会社にいったとしてもビジネス仲間としてつながることができます。

―最後の質問となりますが、それぞれ「挑戦」というテーマで今年の目標を教えて下さい。

来間:オリンピックへの挑戦。現段階の力ではちょっと難しいというのはわかっていますが、挑戦というのは少し無理なことにトライするということだと思います。今まではオリンピックというと、雲の上の存在でしたが、今は一段上くらいのものに見えてきました。
挑戦にあたっての課題は「修正力」で、去年も今年もコロナのせいで試合の延期があって、今も直近の目標である2月の大会が3月に延びています。ピークを合わせたり、動作を調整したりなどの修正力がすごく大事だと感じています。
オリンピックのような大舞台は今まで体験したことがないです。計り知れない緊張だと思いますが、自分は大舞台に強いほうだと感じています。オリンピックを楽しめるような余裕をつくるためには準備が大事なので、やれることを一つ一つやっていきたいです。

宮村:今おかれている状況の中で最大限の成果を出すということがテーマです。去年からのコロナ禍で、成果を100%出せたかというと出せていないと思っています。オーナー様から資産を預かっている中で、パフォーマンスはどうだったのか、入居者の対応がどうだったのか、それに関しては改善する点がまだあると思います。  今期、特に強く感じているのはコミュニケーションの重要性です。新卒社員が昨年4月から入社していますが、正直、話をする機会がまだそれほど多くありません。初めての社会人生活で、不動産の面白さや社会人としての在り方などを体験してもらうことが全くできませんでした。彼らは今も不安だと思うし、今やっていることがいいのかどうかもわからないかもしれません。そんな中で、今年の4月からはまた新たな新卒社員が入社します。「働くことが楽しくない」「何のために働くのか」となってしまわないように、コミュニケーションを強化したいです。

宮村幸一 株式会社トラストアドバイザーズ代表取締役社長

株式会社ストライダーズ常務取締役兼任。ストライダーズグループの中核企業として、関東圏を中心にプロパティマネジメント事業、リーシングマネジメント事業、ビルマネジメント事業、家賃保証事業、不動産売買事業を展開。

トラストアドバイザーズHP:http://www.trust-advisers.co.jp